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2008年12月04日(木) 23時01分

英金利、2.0%に引き下げ=過去最低水準と並ぶ時事通信

 【ロンドン4日時事】イングランド銀行(英中央銀行)は4日の金融政策委員会で、政策金利を1.0%引き下げ、年2.0%とすると発表した。政策金利は、57年ぶりに過去最低水準と並んだ。利下げは10月(0.5%)、11月(1.5%)に続き3カ月連続。減速が顕著な景気の下支えが狙いで、英金融当局の同国経済の先行きに対する強い危機感が鮮明になった。
 英中銀は声明で「経済指標が一段と弱まり、景気降下のペースが増した。消費支出と企業投資は停滞し、住宅投資は減少し続けている」と指摘。消費者物価については「市場金利低下やポンド安が押し上げ要因となったが、その後、短期的な経済活動の低下見通しと商品価格のさらなる下落が相殺した」との見方を示した。
 英国は欧州各国の中でも金融サービスの比重が大きく、金融危機による実体経済への影響が最も深刻とみられている。金融機関の貸し渋りも広がっており、英中銀は大幅な追加利下げが必要と判断した。 

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英金利、2.0%に引き下げ=過去最低水準と並ぶ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081204-00000227-jij-int