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2008年12月04日(木) 14時33分

OHT元社長ら3人を逮捕 広島地検、粉飾決算の疑い東京新聞

 東京証券取引所マザーズ市場上場の電気検査装置メーカー「オー・エイチ・ティー」(OHT、広島県福山市)が、粉飾した虚偽の有価証券報告書を財務局に提出した疑いが強まったとして、広島地検は4日、金融商品取引法違反(虚偽記載)容疑で元社長石岡聖悟容疑者(53)と元役員2人の計3人を逮捕した。

 証券取引等監視委員会が6月、創業者でもある元社長の関係先や取引先を強制調査、広島地検と合同で調べていた。

 調べでは、元社長らは実際は約3億円の赤字を約5000万円の黒字に粉飾した2004年4月期の有価証券報告書や、赤字額を約1億3000万円過小計上した同年10月期の半期報告書を中国財務局に提出するなどした疑いが持たれている。

 OHTをめぐっては、05年6月の大規模増資直後から10万−20万円台だった株価が急騰し、07年1月に150万円まで上がった後、同年5月、10万−20万円台に暴落。

 増資で当時の発行済み株式の約46%に当たる1万3000株(発行価額計約21億円)が新たに発行されたが、粉飾した決算を基に価額が設定された疑いが浮上していた。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008120401000435.html