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2008年12月04日(木) 12時51分

<年金記録>厚労相「56%事実と違う」 改ざん調査で答弁毎日新聞

 厚生年金保険料の算定基準となる標準報酬月額(給与水準)の改ざんを巡り、改ざんの疑いの強い記録の持ち主の受給者約2万人に行っている戸別訪問調査について、舛添要一厚生労働相は4日、これまでに56%が「(標準報酬月額の)記録が事実と違う」と答えたことを明らかにした。受給者本人から確認したことで改ざんが裏付けられた。このうち25件は社保庁職員の氏名などを具体的に上げ、職員から改ざんの働きかけがあったという。

 同日午前の参院厚生労働委員会で蓮舫議員(民主)の質問に答えた。

 舛添厚労相によると、既に戸別訪問した受給者2524人中、1408人が「記録が違う」と回答。また、改ざんに社保庁職員が関与した疑いがあるとの回答が140件あり、具体的に当時の職員の氏名などがあげられたケースが25件あった。

 舛添厚労相は「25件でも相当具体的なことが言われていて極めて深刻だ」と述べた。【野倉恵】

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081204-00000054-mai-pol