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2008年12月04日(木) 03時12分

日本IBMが社員1000人規模の削減か、労組が抗議読売新聞

 日本IBM(本社・東京都港区)が、業績悪化の影響で大規模な正社員削減を進めているとして、同社の労働組合「全日本金属情報機器労働組合日本アイビーエム支部」が3日、都内で記者会見し、同社に抗議していることを明らかにした。

 同社の正社員は約1万6000人だが、同労組は、入手した同社の内部資料をもとに「正社員削減は1000人規模で、最終的には3000人に上る可能性もある」としている。

 正社員削減は10月から始まったといい、同労組によると、退職に応じない社員に何度も上司による面接が繰り返され、「48時間以内に退職を表明しないと解雇する」と言われたケースや、上司が男性社員の妻に「ご主人を辞めさせてください」と電話してきたケースなどがあったとしている。

 同労組には、これまでに70〜80件の相談が寄せられているという。同労組は正社員削減の理由を、今年7〜9月期の利益が前年比マイナスになったためと推察している。

 正社員削減について、同社の広報担当者は「社員に対し、社外への転出も含めた人事プログラムを実施中だが、詳細は言えない」と話している。また、「退職を勧奨したり、強要したりはしていない」としている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081204-00000010-yom-bus_all