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2008年12月04日(木) 18時33分

MS、Firefoxで「Office 2007」のOpen XMLファイルを表示できる拡張機能を発表Impress Watch


 米Microsoft Corporationは3日(現地時間)、文書フォーマットの相互運用に関する取り組み“Document Interoperability Initiative”(以下、DII)の成果を発表した。今回発表されたのは、同社が「Office 2007」で採用している“Open XML”規格の文書をWebブラウザーで閲覧できる「Open XML Document Viewer」など。

 DIIは、Microsoftが今年3月に発足させたコミュニティベースの取り組みで、Open XML規格と、「OpenOffice.org」などで採用されている“Open Document Format”(以下、ODF)規格との相互運用などについてテストや協議が行われている。

 「Open XML Document Viewer」は、Open XML文書をHTMLに変換し、さまざまな環境で閲覧できるようにするためのツール。今回発表されたのはテクノロジープレビュー版で、WindowsおよびLinux上の「Firefox」v3.0に対応する拡張機能がダウンロードできる。使い方は簡単で、「Firefox」へ拡張機能をインストール後、ウィンドウへのドラッグ&ドロップなどでOpen XMLファイルを読み込むだけ。

 本バージョンでは「Word 2007」のDOCX形式にのみ対応しており、フォント、テキストの書式、表、ハイパーリンク、画像、図形をHTML化して表示可能。ただし編集部で試用したところ、図形は正常に表示できなかった。また来年春には、変換の忠実さ、パフォーマンス、信頼性の向上および「Opera」など対応Webブラウザーの増加といった改良が予定されている。

 そのほか、従来より公開されているOpen XMLとODFの変換ツール「Open XML/ODF Translator」のバージョンアップや、JavaでOpen XMLを扱うためのSDKも発表された。

【著作権者】MindTree Limited、Microsoft Corporation

【対応OS】Windows(編集部にてWindows Vistaで動作確認)

【ソフト種別】フリーソフト

【バージョン】November 2008 Community Technology Preview(08/11/26)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081204-00000026-imp-sci