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2008年12月04日(木) 19時48分

女性に使って欲しい世界最小のスマートフォン、イー・モバイルからマイコミジャーナル

イー・モバイルは4日、QWERTYキーボードを搭載して国内最小となるWindows Mobile搭載スマートフォン「Dual Diamond(S22HT)」を20日から発売すると発表した。端末価格は割引のない「ベーシック」で62,980円、2年間の利用を前提に端末価格を割り引く「新にねん」では38,980円となる。

Dual Diamond(HTC製)は、OSにWindows Mobile 6.1 Standard Editionを搭載し、テンキーとQWERTYキーボードを備えたスマートフォン。本体サイズが約116.3(H)×43.4(W)×17(D)mm、約140gと、特に横幅がコンパクトなのが特徴で、容積ではキーボード搭載スマートフォンの中で最小だとしている。

キーボードを収納した状態では2.4型QVGA液晶を搭載し、テンキーを備えたストレート端末だが、液晶を右方向にスライドさせるとフルキーボードが表れ、長文作成などでより快適に入力が行える。

Standard Editionを採用するため、画面はタッチパネルに非対応。同社の阿部基成執行役員副社長は、「2.4型だと逆にタッチパネルが使いにくい」としており、コンパクトサイズのためにタッチパネルよりもハードキーでの操作の方が有効との認識を示す。

タッチパネルが使えない代わりに、待受画面のUIに配慮して、十字キーの役割をするマルチファンクションキーを使って快適に操作できるようにした。待受画面では時計、未読メール、Webブラウザのお気に入りなどが縦に並び、キーの上下で項目を移動し、左右で直接受信メールの件名や本文の一部などを閲覧、中央ボタンでメール本文を閲覧するといった具合に、使い勝手に配慮した。

テンキーを備えるため、そのままでも操作は可能だが、長文入力時などには、キーボードをスライドさせて横画面で入力することができる。

通信機能としてはW-CDMA/HSDPA(1700/2100MHz)、GSM 900/1800/1900MHzに対応。HSDPAでは下り最大7.2Mbpsでの通信が可能。HSUPAには対応しないため、上りは最大で384kbpsになる。無線LAN(IEEE802.11b/g)、Bluetooth 2.0+EDRも搭載する。

カメラは有効画素数320万画素CMOSセンサーを採用。内部メモリはユーザーエリアとして約108MB、microSD 2GB/microSDHC 8GBまでをサポートする。連続通話時間は約345分、連続待受時間は約260時間。

本体カラーは、ワールドワイドモデルのブラックに加え、独自のパールホワイトも用意。パールホワイトの発売は「遅くとも1月には発売する」(阿部副社長)予定だ。

阿部副社長は、Dual Diamondを特に女性に向けたモデルとして、コンパクトサイズのスマートフォンとしてすそ野を広げたい考え。低価格ノートPCのネットブックとの組み合わせで契約者を増やしている同社だが、女性でもネットブックより気軽に持ち歩け、快適にメールなどが行えるスマートフォンとして女性誌などでも露出していきたいとの意向を示す。なお、メール機能ではイー・モバイルの携帯インターネット「EMnet」で絵文字もサポートする。

(小山安博)

[マイコミジャーナル]

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081205-00000000-myc-sci