記事登録
2008年12月04日(木) 18時51分

グッドウィルに支払い命令=データ装備費問題−福岡地裁時事通信

 日雇い派遣大手だったグッドウィル(廃業)が派遣労働者の給与から1回の労働につき200円を「データ装備費」として天引きしていた問題で、福岡市の男性が同社を相手に、約4万7000円の支払いを求めた訴訟の判決が4日、福岡地裁であり、藤田正人裁判官は同社に全額の支払いを命じた。
 グッドウィル側は「データ装備費として徴収した金額より多額の資金を登録スタッフの安全装備費用、民間保険料の支払いなどに充てている」と主張したが、藤田裁判官は「内訳を何ら明らかにしていない」と指摘。男性が仕事で使う軍手を自費で購入していたことなどを挙げ、「被告にはデータ装備費合意に基づく債務の不履行がある」とした。 

【関連ニュース】
有料老人ホームで耐震強度不足=旧グッドウィル開設、都調査で判明
今期営業益47%減へ=違法派遣で顧客離れ
派遣法改正案、今国会提出へ=日雇い禁止は10年4月施行
元支店長ら、残業代求め申し立て=旧GWで「名ばかり管理職」
ラディアHD、1100人強リストラへ=今期業績も下方修正

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081204-00000163-jij-soci