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2008年12月03日(水) 23時10分

クラスター 被害者支援に協力を表明 演説で中曽根外相毎日新聞

 【オスロ町田幸彦】オスロ市庁舎で開かれたクラスター爆弾禁止条約署名式で中曽根弘文外相は3日、署名後に演説し、同条約について「紛争中に非戦闘員を保護し、戦闘手段を制限する考え方を示している。条約が紛争後の復興も視野に入れたことは画期的だ」と述べた。外相は被害者支援を含む不発弾対策に日本が協力していく方針を表明した。

 外相は署名後、記者団に「条約批准の提案は次の(1月の通常)国会でできるように速やかに進めたい」と条約の早期批准を求める考えを明らかにした。

 外相は演説で、同爆弾の不発弾事故などで「子供たちを含め、罪なき市民が犠牲になることを防ぐべきだ」と語り、被害者支援の意義を強調した。日本が06年8月から今年11月までに拠出決定した不発弾対策支援総額は約700万ドルになる。

 外相は演説の最後で「日本はクラスター弾に関する国際的取り組みが今後一層強化されることを期待し、積極貢献する」と述べたが、米露中の条約参加を直接訴える言葉はなかった。

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