大阪府警交通捜査課は3日、今年1月に阪神高速などの公道をレース場に見立てて集団暴走したとして道交法違反(共同危険行為)の疑いで、福井、大阪、兵庫、奈良各府県の18−57歳の男女78人を摘発したと発表した。
同課によると、暴走にはこの78人を含め、「ポテンシャル」「吹奏楽団」などと名乗る12の暴走族グループのメンバーやOBら約200人が参加。「正月パレード」と称し、乗用車約120台に分乗して国道や阪神高速の計約130キロを「コース」として走った。
暴走があった約4時間で110番が約80件寄せられたという。府警は来年初めにも同様の暴走行為があるとみて警戒を強める。
調べでは、兵庫県三田市のトラック運転手の男(57)ら78人は1月4日午前0時ごろから同4時ごろにかけ、大阪市や堺市などの公道でレース仕様に改造した乗用車に乗り、信号無視を繰り返したり猛スピードで走ったりした疑い。