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2008年12月03日(水) 20時52分

ストーカー 下山判事の弾劾裁判結審 次回に罷免判決へ毎日新聞

 部下の女性に執拗(しつよう)にメールを送ったとして、ストーカー規制法違反で有罪が確定した下山芳晴・宇都宮地裁判事(55)の弾劾裁判は3日、国会の裁判官弾劾裁判所(裁判長・松田岩夫参院議員)で即日結審した。下山判事は罷免について異議を述べず、24日の次回公判で罷免判決が言い渡される見通し。罷免されれば6人目となる。

 下山判事は弁護人の質問に対し、「女性の交際相手が好ましくないと思い、別れさせるためにメールを送った。犯罪と分かっていた」と答え、「法律の世界から身を引く方がいいと思う」と話した。

 国会の裁判官訴追委員会は「厳しい自己規律と高い見識を求められる裁判官としての資質を疑わせる」と批判し、罷免を求めた。下山判事は最終陳述で「裁判員制度を控え、国民の協力を得ながらより良い司法を築く立場にもかかわらず、司法への信頼を大きく損ねた」と謝罪した。【北村和巳】

 【ことば】弾劾裁判

 裁判官の身分は憲法で手厚く保障され、国会の裁判官弾劾裁判所で罷免判決が出ない限り辞めさせられない。国民の信頼を裏切る行為があれば、最高裁や国民の請求を受け、国会の裁判官訴追委員会が調査のうえ訴追する。弾劾裁判所は衆参両院議員7人ずつ計14人の「裁判員」で構成される。公開の法廷で刑事裁判に準じた手続きで審理を進め、3分の2以上の賛成で罷免を言い渡す。不服申し立てはできず、罷免されれば法曹資格を失い、退職金も支払われない。

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