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2008年12月03日(水) 14時40分

国連、09年の世界経済成長率を1%と予測MONEYzine

 金融危機を機に景気後退局面に入った世界経済。カタール・ドーハで開催された国連による発展資金調達の問題をめぐる国際会議のレポートが1日に発表された。

 レポートによると、景気後退が先進経済から発展途上国へと広がる中で、今年2.5%の世界経済成長率が2009年には1%へと失速すると予測されている。主要国(地域)では、米国の成長がマイナス1.0%、ユーロ圏が同0.7%、日本が同0.3%とそれぞれ落ち込むことが懸念されている。

 レポートでは「先進国において08年後半に発生した景気後退の影響が発展途上国まで広がっている」と米国から始まった景気後退が先進国以外の新興国や発展途上国まで広がっていることを指摘し、「大規模の経済政策が主要国を中心に行われているが、09年の経済の低下は免れないだろう」と予測した。さらに世界経済のさらなる悪化を食い止めるためには、「世界レベルで大規模な経済刺激策を行う必要がある」とまとめている。

 国連による発展資金調達の国際会議は先月29日から2日までカタールの首都ドーハで開催され、各国の首脳、政府首班、閣僚などが参加した。

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