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2008年12月02日(火) 20時26分

梅田駅に郵便物放置、12万通のうち「ねんきん」4万通余読売新聞

 日本郵政グループの郵便事業会社は2日、JR貨物の梅田駅(大阪市北区)構内に約12万通の郵便物を約2か月間にわたって放置していたと発表した。郵便物には「ねんきん特別便」約4万5000通も含まれていた。

 放置されていたのは、主に関西方面に配達される郵便物。9月23日に新越谷支店から新大阪支店あてにコンテナで発送された。コンテナは翌日に、梅田駅に到着したが、そのまま放置されていた。11月27日になって、下請けの輸送業者の社員が、梅田駅構内に滞留しているコンテナがないか調べたところ、郵便物が入ったままのコンテナが見つかったという。コンテナ丸ごとの郵便物が放置された事故は、民営化後初めてだ。

 郵便事業会社によると、新大阪支店の担当社員がコンテナの帳簿の確認を怠っていた。また、下請けの輸送業者同士の間でも、輸送したコンテナ数を確認する連絡が徹底していなかった。

 見つかった郵便物は、差出人の了解を得た上で、順次配達する。ねんきん特別便については、社会保険庁の了解が取れているため、12月3日以降に順次、受取人に配達される。郵便事業会社の伊東敏朗常務は、記者会見で「再発防止策を徹底する」と陳謝した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081202-00000057-yom-soci