記事登録
2008年12月02日(火) 18時33分

早稲田大学、セクハラ相談リストがファイル共有ソフトで流出Impress Watch


 早稲田大学は2日、大学関係者から寄せられたセクハラなどの相談リストが、インターネット上に流出したことを明らかにした。

 流出したのは、1999年度から2007年5月までに学生や教職員から寄せられた719件分の相談リスト。セクハラやパワハラ、アカハラ(アカデミックハラスメント)などハラスメント関連の内容で、一部には相談日時、加害者と相談者の氏名や所属に関する情報なども含まれていたとしている。

 相談リストは、カウンセリングを担当した女性嘱託職員が2008年7月に作成。女性嘱託職員は、相談内容を整理するためにリストを自宅に持ち帰り、作業方法について相談するために知人男性にリストをメールで送信していた。早稲田大学は、学外のPCからファイル共有ソフトを介して流出したとしているが、流出元のPCは調査中としている。

 早稲田大学は11月30日に毎日新聞社から指摘を受け、「2ちゃんねる」上に実名が伏せられた状態の相談リスト51件分を含む画像ファイルが掲載されていることを確認。その後、ファイル共有ソフトのネットワーク上に719件分の相談リストが流出していることがわかった。

 早稲田大学では12月1日に「リスク管理等関係委員会」を開催し、事実確認を実施。今後は、関係者の人権保護に配慮しながら適切な説明と謝罪を行うとともに、個人情報を含むデータの学外持ち出し禁止を含む情報セキュリティの順守を徹底するとしている。女性嘱託職員の処分については別途検討するという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081202-00000041-imp-sci