記事登録
2008年12月02日(火) 11時26分

大麻をタイから運んだ客室乗務員に「地位悪用」と実刑 千葉地裁産経新聞

 今年8月、客室乗務員として勤務中に成田空港の税関検査で大麻所持が発覚し、大麻を密輸しようとしたとして大麻取締法違反(所持)と関税法違反の罪に問われたタイ航空の男の客室乗務員、カードテート・マナット被告(40)=タイ国籍=の判決公判が2日、千葉地裁で開かれた。作田寛之裁判官は懲役2年6月、罰金70万円(求刑懲役3年6月、罰金70万円)の実刑を言い渡した。

 作田裁判官は判決理由で、「90万円の報酬を目当てに客室乗務員が入国する際の税関の検査が簡単なことを利用した悪質な犯行」と指摘。その上で、「違法薬物の蔓延(まんえん)が社会的問題となっていることに照らしても刑事責任は重い」と批判した。

 判決によると、被告は8月28日、成田空港で税関による検査を受けた際、5袋に分けた乾燥大麻計約600グラムを所持するなどした。バンコク発成田行きのタイ航空機に乗務し、大麻をタイからズボンのポケットに隠して持ち込んだ。

【関連記事】
大麻拡大、過去最悪ペース 「使用」罰則なし…改正求める声も
4・5%が「薬物使用誘われた」 沖縄県が高校生調査
大麻「害がない」はウソ…精神・生殖機能に影響
「18歳から吸っていた」 大阪経済法科大生を逮捕
【大麻汚染】「薬物依存の入り口」 赤城高原ホスピタル竹村道夫院長

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081202-00000534-san-soci