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2008年12月01日(月) 22時38分

<裁判員制度>候補者通知ピーク迎え、電話相談3890件毎日新聞

 来年5月の裁判員制度スタートに向け、最高裁が一斉発送した裁判員候補者への通知到着が1日、ピークとなった。候補者の質問に答えるために最高裁が東京・赤坂に設置したコールセンターにはこの日、約3890件の電話がかかった。通知が届いた人は「やってみたいが、不安もある」など複雑な反応を見せた。【北村和巳】

 来年の裁判員候補者は全国で29万5027人で、有権者352人に1人の割合。最高裁は11月28日に通知を一斉に郵送した。東京周辺などでは29日に届いたが、日曜日明けの1日に多くが届いたとみられる。

 コールセンターは日曜は休みだったため、この日は午前9時の開始直後から電話がひっきりなしに鳴った。問い合わせ内容は▽どんな場合に辞退できるか=約1070件▽病気やけがによる辞退=約320件▽育児・介護による辞退=約190件−−など辞退についての質問が半数を占めた。苦情は約200件だった。

 センターは調査票回答期限の15日まで、オペレーター約150人態勢で対応する。最高裁刑事局の大西直樹参事官は「裁判員になる可能性がある人との最初の接点。丁寧に疑問や不安を解消していきたい」と話している。

 通知を受け取った人からは、驚きや不安の声が上がっている。

 ◇「やってみたい興味と、不安が半々」

 福岡県の女性会社員(37)は29日、家族から「裁判所から手紙が来た」と連絡を受けた。「初めはぴんとこなかったが、内容を知ってまさかと思った。せっかくなのでやってみたいという興味と、凶悪事件の審理に当たったら怖いという不安が半々」と話す。制度をあまり理解していなかったが、「インターネットで調べ始めた。選ばれたら責任を果たしたい」と話した。

 ◇「自分に届くとは…。なりたくない」

 東京都の男性会社員(41)も「自分に届くとは思わなかった」と驚いた。「殺人など重大事件を審理する資格が自分にあるのか。その場の雰囲気に流されてしまうのではないか」という不安から、裁判員にはなりたくないという。「裁判員制度になると、恣意(しい)的な判断が出される恐れがあり、制度自体にも賛成でない」と語った。

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