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2008年12月01日(月) 21時18分

<裁判員制度>東京・品川区が無料保育を実施へ 全国初毎日新聞

 来年5月に始まる裁判員制度へ向け、東京都品川区は1日、子供を持つ区内の親が裁判員に選任されるなどした場合、乳幼児らを区立保育園で無料で預かる制度を創設すると発表した。最高裁広報課は「聞いたことがない」といい、司法参加へのハードルを下げる全国初の制度になりそうだ。

 裁判員には1日1万円以内の日当が支払われるが、裁判所に託児所はなく、子供の一時保育費用も支給されない。区は小さな子供を抱える親も安心して参加できるようにと支援制度を発案。事前の裁判員の選任手続きと裁判当日、生後4カ月〜就学前までを対象に、30カ所の区立保育園で無料で受け入れる。

 普段は保育園を利用しない専業主婦などを主な利用者と想定。区保育課は「小さな子供はどこにでも預けられるわけではない。子育て施策の一環としてバックアップしたい」と話し、裁判員制度と同時にスタートさせる。【真野森作】

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