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2008年12月01日(月) 00時10分

「生きる」支援、必要な人に=検索データベース緊急稼働−自殺対策でNPO時事通信

 自殺対策に取り組む特定非営利活動法人(NPO法人)ライフリンク(東京都千代田区)は、さまざまな悩みや生活の困難を抱える人が自分に合った相談窓口を検索できるよう、データベースを構築した。来春スタートの予定だったが、経済状況の深刻さを考慮、急きょ前倒しして1日から稼働させた。
 日本の自殺者は10年連続で年間3万人を突破。特に、山一証券などの破綻(はたん)があった1997年度末の98年3月に急増している。急激な景気の悪化に、「年末、年度末にまた危機的な状況が起きないよう見切り発車的に始めた」と、ライフリンクの清水康之代表。
 相談窓口は多数あるが、必要な人に情報が届いていない現状がある。データベースには、行政によるものを中心に約1000件を掲載。最初は都内の情報だけだが、今年度中に全国約1万件を目指す。 

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081201-00000002-jij-soci