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2008年12月01日(月) 20時02分

<米紙CSM>日刊紙発行を中止 創刊100年の改革(3止) 記者解雇相次ぐ米新聞業界 NYTも毎日新聞

 経営環境の悪化から米国の新聞業界では、記者の解雇が相次いでいる。07年からの2年間に職を失った記者は全米で1万5000人以上とみられ、まさに「ジャーナリスト冬の時代」だ。

 若者の新聞離れやインターネットの普及で、米国の新聞は最盛期の計6334万部(84年)から06年には約5233万部にまで落ち込んだ。新聞社のネット広告収入は増加しているが、紙媒体での落ち込みを埋めるまでには至っていない。米国の新聞は収入の8割を広告が占め、経済状況が経営に直接影響することもあり、収益は悪化している。

 ジャーナリストの雇用状況を調べている民間グループによると、07年に解雇された記者は全米で約2200人。

 低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)の問題化による住宅バブル崩壊に端を発し、米国経済が悪化した今年、この傾向がさらに進んだ。

 解雇(倒産などによる失業も含む)されたり、解雇が決まった記者は1万3000人を超えたとみられる。ニューヨーク・タイムズも10月、09年中に編集部門のスタッフを20%削減すると発表したばかりだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081201-00000021-maiall-sci