2008年12月01日(月) 13時57分

＜インサイダー取引＞野村元社員に２年６月求刑（毎日新聞）

　野村証券を舞台にしたインサイダー取引事件の公判が１日、東京地裁（川本清巌裁判長）であり、検察側は証券取引法（現・金融商品取引法）違反に問われた元社員、れい瑜（れいゆ）被告（３１）に懲役２年６月、罰金１００万円▽知人の無職、蘇春光被告（３８）に同、罰金３００万円を求刑した。両被告に追徴金計約５５００万円も求めた。判決は今月２５日。

　論告で検察側は「一般投資家の犠牲のもとに自己の利得を追求し、ぬれ手であわの利益を得た。証券市場の信頼を失墜させた責任も重大だ」と述べた。

　起訴状によると、れい被告らは０７年３〜１２月、社内で知った企業の合併・買収（Ｍ＆Ａ）情報を基に臨床検査薬メーカー「三光純薬」など２銘柄の株計１万株を計４４９万９６００円で購入。蘇被告は単独でも飲料メーカー「アサヒ飲料」など３銘柄の株計５万７５００株を計３７２４万７０００円で買い付け、いずれも売却し約１２００万円の利益を得た。【伊藤一郎】

※れい瑜被告の「れい」はがんだれに萬

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