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2008年12月01日(月) 13時28分

同病名の手術続々…2000万請求も 菅谷クリニック事件産経新聞

 美容外科「菅谷クリニック」(現サニークリニック)をめぐる診療報酬不正請求事件で、自由診療の入れ墨除去の手術で虚偽の病名を付けて診療報酬をだまし取っていたとして詐欺容疑で逮捕された菅谷良男容疑者(58)らが、平成16年からの約3年間、数十人の手術で同じ病名を使い約2000万円の請求をしていたことが神奈川県警の調べで分かった。県警は不正請求の可能性もあるとみて調べている。

 また県警はこれまでに、クリニックでの診療報酬請求用のマニュアルを複数押収。さらに手術では菅谷容疑者以外の医師も執刀したことがあるといい、組織的に不正請求が行われ、多くの不正な利益がなかったかも調べる。菅谷容疑者は産経新聞の取材に対し、マニュアルについて「不正請求をしないようにするためのもの」などと説明していた。

 県警は1日午前、横浜市泉区の旧菅谷クリニック本院など関係先十数カ所を捜索。カルテなど関係書類を押収する。

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