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2008年12月01日(月) 15時00分

サヨナラ「0系」、終着駅博多で1000人が別れ読売新聞

定期運転を終えJR博多駅を去る0系新幹線を見送る鉄道ファンら(30日午後6時42分、JR博多駅で)=大野博昭撮影
上下線ですれ違う「0系」新幹線(30日午前11時20分、広島県廿日市市で、読売ヘリから)=大野博昭撮影

 高度成長時代の象徴として登場し、走り続けてきた初代新幹線「0(ゼロ)系」が30日、定期運転を終え、44年の歴史に幕を下ろした。

 福岡市のJR博多駅には最終列車の雄姿を一目見ようと約1000人がホームに集まり、「団子鼻」の愛称で親しまれた夢の超特急との別れを惜しんだ。

 0系は東京オリンピック直前の1964年10月1日にデビュー。「ひかり」として最高時速220キロで走り、特急で片道6時間半かかった東京〜新大阪間を約4時間で結んだ。

 75年3月に博多まで延伸すると、東京〜博多間を約7時間で運行、九州と本州をつなぐ大動脈の役割を担った。

 その後、500系やN700系など新型車両の登場に伴って出番は減少。最高時速300キロの「のぞみ」が4時間50分で東京〜博多間を走る現在は、新大阪〜博多間で運行する「こだま」18両だけとなっていた。

 JR西日本は12月6、13、14日、引退を惜しむファンのために新大阪〜博多間で臨時便を運行するが、全席完売しているという。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090128-945707/news/20090128-OYT1T00744.htm