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2008年11月27日(木) 02時08分

<愛知社保事務局>医療機関に療養費890万円支給せず毎日新聞

 愛知社会保険事務局は26日、今年4月の療養費の一部を国が負担する特例措置を同局が県内の社会保険事務所に連絡をしなかったことから、今年4〜9月までの間、医療機関に約890万円を支給していなかった、と発表した。連絡をし忘れた単純な誤りで、同局は28日、全額を支給する。

 同局によると、各種の医療保険法が改正され、今年4月から70〜74歳が受けたマッサージや、はり治療などの療養費の負担割合は1割から2割に見直されたが、今年度に限って国が軽減措置として1割を負担することになった。だが、同局は社会保険事務所へ特例措置の事務処理方法などを連絡をしなかったことから、医療機関などが療養費の支給を社会保険事務所に申請しても国の1割負担分の支給がされなかった。

 社会保険事務局が取り扱う政府管掌健康保険と船員保険の療養費が対象で、支給申請件数は計7398件。支払われなかったのは890万455円。今年9月、県内の柔道整復師の指摘で判明するまで、社会保険事務所から問い合わせなどはなかったという。同局運営課は「単純な指示のし忘れで申し訳ない。適正な事務処理の徹底を図りたい」と話している。【月足寛樹】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081127-00000007-mai-soci