宮沢賢治の童話に絵本作家のあべ弘士さんが絵を付け、昨年出版された絵本「なめとこ山の熊」の原画展が22日、北海道旭川市の三浦綾子記念文学館で始まった。
「なめとこ山の熊」は、クマと友達になった猟師が生活のためにクマを撃たなくてはならない宿命を描いた物語。同館1階のホールに、絵本に収められた計20枚の原画を展示するほか、あべさん直筆のメッセージも寄せられている。
あべさんは「死生観や宗教性など、三浦文学とも通じる点があると思う」と話している。
原画展は12月12日まで。終了後はあべさんの別の作品の絵を展示することも計画している。問い合わせは同館、電話0166(69)2626。
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