【ニューヨーク14日共同】米銀大手シティグループが、9月末時点で世界に約35万2000人いる従業員のうち数万人を人員削減する、と欧米メディアが14日報じた。ロイター通信は削減規模が全体の10%に当たる約3万5000人に達すると報道、米紙ウォールストリート・ジャーナルは来年中に29万人まで減らすと伝えた。
同紙は、シティが人件費を25%以上減らし、クレジットカードの金利引き上げなどで収益改善を図ると報じた。
シティはサブプライム住宅ローン関連の不良資産を多く保有しており、金融危機による経営不振が長期化する恐れが指摘されている。最近のシティの株価は下落基調が続いており、13日にはパンディット最高経営責任者(CEO)ら幹部が自社株を買い支えた。