25日から奈良国立博物館(奈良市)で正倉院展が始まるのを前に、展示される宝物が24日、報道関係者らに公開された。会期は11月10日までで無休。
同展は今年で60回目。ササン朝ペルシャから伝わったガラス器「白瑠璃碗(はくるりのわん)」や、鳥やチョウの文様を施した楽器「刻彫尺八(こくちょうのしゃくはち)」、背面を螺鈿(らでん)で飾った白銅製の鏡「平螺鈿背八角鏡(へいらでんはいのはっかくきょう)」などの工芸品を展示。
仏像や僧侶の頭上に掲げた布製のかさ「方形天蓋(ほうけいてんがい)」のほか、表面を人の顔のような形に加工したユーモラスな容器「椰子実(やしのみ)」や、ミイラ化したテン「虹龍(こうりゅう)」など珍しい宝物も出展する。
開館時間は午前9時から午後6時。金、土、日、祝日は午後7時まで(入館は30分前まで)。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081024-OHT1T00230.htm