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2008年10月16日(木) 11時42分

来春の全国花粉飛散予測、北日本で例年並み、南関東以西は増えるnikkei TRENDYnet

 日本気象協会は10月15日、2009年春の全国スギ/ヒノキ(北海道域はシラカバ)の花粉総飛散数予測を発表した。それによると、北日本では過去10年の平均値(例年)および2008年春と比べ花粉の総飛散数が少なくなるが、南関東以西では多くなる見通し。

 地域別にみると、北海道では今夏の平均気温は例年並みで、降水量と日照時間が例年より減少したため、総飛散数は例年並みになる見込み。関東甲信地方では、今夏の平均気温、降水量、日照時間が例年並みで、茨城、栃木、埼玉を除いた地域の総飛散数は例年並みか例年より多い。関東甲信地方のそれ以外の地域では、例年よりやや少なくなる。

 近畿地方では、今夏の平均気温が例年より高く、降水量は例年より少なかった。また日照時間は例年並みだったので、総飛散数は例年より多いとみる。九州地方では、今夏の平均気温は例年より高く、日照時間は例年並みだった。降水量は南部では多く北部では例年並みだったので、総飛散数は例年より多くなる見込み。特に、大分と宮崎ではかなり増える。

 日本気象協会は、来春の花粉症対策として、花粉予測を参考に早めの予防や治療を実践するよう呼びかけている。なお、今回発表した予測は、全国の今夏の気象条件をもとに作成したため、今後の気象条件や花芽観測によって内容に変更が生じる可能性がある。

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