2008年10月11日(土) 21時57分

＜米政府＞北朝鮮テロ指定解除へ（毎日新聞）

　【ワシントン草野和彦】米政府は１１日午前（日本時間同日深夜）、北朝鮮のテロ支援国家指定解除を発表する。国務省当局者が毎日新聞に明らかにした。北朝鮮の核計画申告の検証をめぐる米朝間の対立で指定解除は先送りされていたが、検証計画の合意が得られたとして指定解除を決定した。これに伴い、北朝鮮は寧辺の核施設再稼働に向けた作業を中止し、６カ国協議は核施設無能力化など核廃棄の「第２段階措置」完了に向けて動き始める見通しとなった。

　ブッシュ政権は来年１月までの残り任期中の北朝鮮との関係悪化を防ぐことを優先して、検証の要求水準を大幅に下げてテロ支援国家指定を解除した。検証は北朝鮮が申告した施設に限定され、むしろ核開発計画の全容把握は困難になるとみられる。

　日本政府は慎重な対応を求めていたが、６カ国協議の枠組み維持を優先する米国に押し切られた形だ。

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