記事登録
2008年10月06日(月) 20時02分

マック、マックリブらを新発売オーマイニュース

 大手ハンバーガーチェーンの日本マクドナルド株式会社は2008年10月3日から期間限定メニューとしてマックリブ、マックリブダブル、ベーコンポテトパイを発売した。私は発売日にマックリブダブルとベーコンポテトパイを食べたので、報告する。

 マックリブはポークパティのサンドイッチである。過去にも複数回、期間限定商品として登場した。マックリブダブルはポークパティが2枚で、ボリュームのある商品である。マックリブダブルは今回初めて商品化された。

 ハンバーガーと比べた特徴は形態である。ハンバーガーのバンズが円形であるのに対し、マックリブは楕円(だえん)形である。マックリブのキャッチコピーは

 「おいしい時間は、長いほうがいい」

である。円形のハンバーガーと比べて、細長い分、文字通り長く食べられる。

 マクドナルドは効率化を徹底している企業である。さまざまな種類のハンバーガーを提供するが、同じ形のバンズを使用することで、多品種少量の材料を用意しなければならないことによる高コストを回避してきた。

 マックリブのように異なる形のバンズをメニューとして導入するならば配送時の容器や保管時の配置方法なども、それに応じて変える必要が生じうる。その意味でマックリブは思い切ったメニューである。既に何度も期間限定で販売しており、売れ行きに手応えを有していることがうかがえる。

 マックリブは味も独特である。マックリブにはゴマ付きの楕円形バンズにポークパティと、バーベキューソース、レタス、オニオン、スイートレモンソースが挟まれている。目立つのはバーベキューソースである。ケチャップ色の強いバーベキューソースにより、ホットドックを食べているような感覚になる。マクドナルドでありながら、非マクドナルド的な感覚にもなるメニューである。

 ベーコンポテトパイは1990年から2002年までレギュラーメニューとして販売されていた商品である。ホットアップルパイと並ぶサイドメニューとの位置付けであった。ホットアップルパイは甘く、お菓子としても食べられる。ホットアップルパイが後に100円マックのひとつになるが、これも軽食としての利用を期待した戦略であろう。

 これに対し、ベーコンポテトパイはベーコンやポテト、オニオンなどの具材が濃厚で、食事のサイドメニューとして十分なボリュームがある。フライトポテトを食べても芋を食べているという感覚はないが、こちらは芋の味を強く感じることができる。また、アップルパイのようにメニュー名に「ホット」を冠していないものの、トロトロした具材はアツアツである。こちらの方が「ホット」にふさわしく、特に寒い季節には向いている。

 マックリブもベーコンポテトパイも過去に登場した商品の復活である。ここには過去の成果や資産を活用する企業姿勢が見られる。一方でマックリブダブルというボリュームのある新商品を登場させた。

 また、ベーコンポテトパイは、パイ系のサイドメニューを一度は気軽に食べられるホットアップルパイに一本化した後での復活である。これにより、メガマックのヒットに代表されるようなボリュームを求める消費者の傾向に応えている。今回の期間限定メニューからはマクドナルド流の不易流行が感じられた。

(記者:林田 力)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081006-00000002-omn-soci