2008年09月29日(月) 20時11分
元本分賠償認め2億8500万円支払い命令…五菱会控訴審(読売新聞)
指定暴力団山口組旧五菱会系のヤミ金融事件で、全国の被害者ら176人が違法な高金利で借金をさせられたとして、ヤミ金融グループの元最高責任者・梶山進受刑者(59)に、計約5億2900万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が29日、東京高裁であった。
藤村啓裁判長は、被害を特定できた158人分について、梶山受刑者に計約2億8500万円を支払うよう命じた。
判決によると、同グループは、多重債務者らに出資法の上限金利を数百倍も上回る利率で貸し付けを繰り返した。
判決は「問題の取引は公序良俗に反して違法で、とりわけ反倫理性が強い」と述べ、悪質なヤミ金融業者は、利息だけでなく元本分も借り手に賠償すべきだとした今年6月の最高裁判決を踏襲した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080929-00000037-yom-soci