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2008年09月29日(月) 14時00分

無料配信で大人気、マイケル・ムーア監督の新作長編映画WIRED VISION

好き嫌いは別にして、独自路線を歩む映画制作者のマイケル・ムーア(Michael Moore)監督は、ハリウッドもワシントンも打ち負かしてきた。

これまで政治的作品を数多く手がけてきたMoore監督は9月22日(米国時間)、はメジャーの映画制作者として初めて、長編映画をインターネット上で無料配信するという試みを開始した。現在、この作品『Slacker Uprising』は、ウェブ上のボックスオフィスで圧倒的な勢いを示している。

2004年の米国大統領選挙の模様を扱ったドキュメンタリー映画であるこの作品は現在、動画オンデマンドサービス『Amazon Video On Demand』のレンタル・リストで第1位[ドキュメンタリー部門]にランクされている。

また、Moore監督と、同氏のオンライン配給パートナーである米Brave New Films社によると、Slacker Uprisingは目下、『iTunes』で普通大ヒットとみなされる作品の3倍の勢いでダウンロードされているという。

Slacker Uprisingを高品質なDVDへと変換する作業を支援している配信パートナーである米Hypernia Hosting社は、リリース当日のダウンロード数が同社の記録を更新したと伝えている。また、[Moore監督の公式サイトの]プレスリリースによると、Slacker Uprisingの公式サイトの訪問者数は、最初の3日間で200万人を上回ったという。

「この景気後退の時期に、不況に負けないエンターテインメントを提供できることをうれしく思っている」と、Moore監督はリリースでジョークをとばしている。ドキュメンタリー映画部門で、過去最高の興行収益を上げた上位5作品のうち3作品は、Moore監督の制作によるものだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080929-00000000-wvn-sci