記事登録
2008年09月25日(木) 03時14分

「拉致問題相」中山氏が閣外へ、家族会に不満広がる読売新聞

 拉致担当が河村建夫官房長官の兼務となり、福田改造内閣で拉致問題相に就任したばかりの中山恭子氏(68)が閣僚から外れたことについて、拉致被害者家族の間に不満が広がった。

 拉致被害者家族会の飯塚繁雄代表(70)は「政府と我々をつなぐ最も太いパイプの中山さんがいなくなったことは残念。官房長官の職務は幅広く、拉致問題に最優先に取り組めないのではないか」。ただ、麻生首相が閣僚名簿発表時に中曽根外相に求める職務として「北朝鮮問題など、いろいろある」と話したことを挙げ、「拉致を忘れていないと信じたい」とも話した。

 同会の横田早紀江さん(72)は「中山さんの拉致問題相起用は、いったい何のためだったのかという思い。今回も政治に振り回されたようでむなしい。麻生内閣に期待していいかどうかもわからない」と落胆した様子で語った。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080924-4471734/news/20080925-OYT1T00101.htm