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2008年08月31日(日) 18時14分

「無駄にしない」と同級生ら=伊藤さんの通夜−アフガン邦人殺害・静岡時事通信

 アフガニスタンで殺害された非政府組織(NGO)「ペシャワール会」(福岡市)のスタッフ伊藤和也さん(31)の通夜が31日、実家のある静岡県掛川市の斎場で営まれた。喪主は父正之さん。「本当に残念」「よく頑張ったね」。多くの参列者が伊藤さんの死を悼んだ。
 参列者によると、祭壇中央に多くの花に囲まれた遺影。通路の壁にも現地で活動する伊藤さんの写真など約20枚が飾られた。
 開式までは、好きだったという坂本九さんの「見上げてごらん夜の星を」が流された。
 県立磐田農業高校の同級生だった沢野孝さん(31)は「命を懸けてまで、子どものために農業をするなんて自分にはできない」とねぎらった。
 小中学校の同級生で、よく池で釣りをして遊んだという石野洋史さん(31)は「優しくて思いやりがあり、興味のあることはとことんやる」と人柄をしのんだ。しばらく連絡は途絶えていたが、伊藤さんの活動を報道で知り、「あいつらしいな」と感じたという。
 遺影にはこう誓った。「和也がやってきたことは、ペシャワール会の人たちが引き継いでくれるし、おれたちも無駄にしないよ」。 

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