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2008年08月31日(日) 16時28分

駅弁土瓶にサボ…ナニワの鉄道発掘物語産経新聞

 明治時代の遺跡などから出土したレールや鉄道施設、昔懐かしい汽車土瓶や駅弁の掛け紙、鉄道関連のおもちゃなど260点を一同に集めた「鉄道発掘物語」が、弥生文化博物館(大阪府和泉市池上町)で開かれている。10月19日まで。

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 関西の鉄道の歴史は、明治7年の大阪−神戸間開通で幕を開けた。その後高野鉄道や大阪鉄道など数多くの私鉄が誕生、やがて国鉄や大手私鉄への合併など、様々な変遷をたどって現在に至っている。

 弥生文化博物館では、関西の産業史ともいえる鉄道の歴史を幅広く知ってもらおうと展覧会を企画。交通科学博物館(大阪市)や甲賀市教育委員会など、コレクションを所蔵する各機関の協力を得て開催した。

 会場では「鉄道発掘物語−鉄道の考古学」として、出土品をはじめとする鉄道黎明(れいめい)期の物品、昔懐かしい信楽焼の汽車土瓶や列車の行き先表示板(サボ)などを展示。「阪和線物語−阪和線ぶらり散歩」では、大阪と和歌山を結ぶ阪和線(現JR阪和線)の特急や快速列車に使われていた愛称表示板や、駅名表示板などを集めた。また「鉄道あれこれ物語」としておもちゃや、お彼岸の運賃割引をPRする昔のチラシなどを展示。大人から子供までが楽しめる内容となっている。

 弥生文化博物館の江浦洋学芸課長(45)は「出土品の展示も多く、考古学の視点から鉄道を分析してみるのも面白いと思います」と話している。

 入場料は一般400円。高大生と65歳以上が300円。中学生以下無料。午前9時30分〜午後5時まで。毎週月曜日が休館日。問い合わせは、弥生文化博物館((電)0725・46・2162)まで。

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