記事登録
2008年08月30日(土) 00時14分

グルジア、対ロ外交関係を断絶=ロシアは南オセチアと基地設置協定時事通信

 【モスクワ29日時事】グルジアのバシャゼ外務次官は29日、ロシアとの外交関係を断絶すると発表した。南オセチア自治州、アブハジア自治共和国をロシアが独立承認したことへの対抗措置。ロシア側も同様の措置を取るとみられる。タス通信などが伝えた。
 外交関係断絶に伴い、政府間の公式の意思疎通は困難になり、一段と関係険悪化が進むのは必至だ。グルジア議会は28日、政府に対ロ外交関係断絶を求める決議を採択していた。
 バシャゼ次官によると、ロシアに駐在する外交官全員を召還する。ただ、領事館機能は維持する方針という。
 これに対し、ロシア外務省はグルジアの決定について「遺憾だ」と表明。ロシア通信によると、同外務省筋は在グルジア大使館を閉鎖する意向を示した。
 グルゲニゼ・グルジア首相は29日、南オセチア、アブハジアでのロシア平和維持部隊駐留に関する協定の破棄を決定、同部隊の撤退を要求した。
 一方、南オセチア議会幹部は同日、ロシアとの間で同自治州内へのロシア軍基地の設置協定に9月2日に調印する予定を明らかにした。 

【関連ニュース】
〔写真特集〕ロシア軍グルジア侵攻
〔用語解説〕「南オセチア自治州」
対ロ外交関係を停止=南オセチアなど独立承認に対抗-グルジア
来月から米国産鶏肉輸入を制限へ=グルジア紛争めぐる対立で-ロシア
ロシア軍基地設置で協定調印へ=「国境変更」既成事実化図る-南オセチア

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080830-00000003-jij-int