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2008年08月30日(土) 08時26分

日産、商用車2・2%値上げ 16年ぶり、乗用車は見送りフジサンケイ ビジネスアイ

 日産自動車は29日、「アトラス」など商用車6車種の国内販売価格を10月1日から値上げすると発表した。改定率は主要グレード平均で2・2%。鋼材など原材料価格の高騰を踏まえたもので、モデルチェンジを伴わない値上げは1992年以来16年ぶり。乗用車の値上げを見送ったことで、マツダや三菱自動車など国内各社の価格戦略にも微妙な影響を与えそうだ。

 今回の値上げ対象は、小型トラックや小型バス、バンなど。商用車の国内ラインアップ中、三菱自からのOEM(相手先ブランドによる生産)調達車種「クリッパー」を除く全車種が対象となった。

 主要グレードの具体的な値上げ幅は、小型トラック「アトラス」や小型バス「シビリアン」で7万円、バンの「キャラバン」で3万円となる。

 自動車メーカーの値上げをめぐっては、最大手のトヨタ自動車がハイブリッド車や商用車に限定した引き上げを発表。日産はハイブリッド車を主力車種として持っていないことと、「国内市場の低迷に拍車をかけるわけにはいかない」(関係者)との判断から、乗用車の値上げを見送った。ただ、今後については「市場動向を見て慎重に検討したい」(広報)とコメントしている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080830-00000006-fsi-bus_all