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2008年08月30日(土) 02時31分

<ウナギ偽装>愛媛の加工業者に農水省が改善命令毎日新聞

 ウナギ加工会社「サンライズフーズ」(愛媛県伊予市、大山修人社長)が原産地不明のウナギのかば焼きを愛媛県産と偽装表示した問題で、1万9000匹が実際に東日本のスーパーなどで販売されていたことが農林水産省の調べで分かった。農水省は29日、同社に対しJAS(日本農林規格)法に基づく改善命令を出した。不正競争防止法違反の疑いで情報収集を続けている愛媛県警は、近く捜査本部を設置する。

 農水省の調べでは、同社は07年3月〜今年5月、約330万匹のウナギをパックに詰めるなどして加工した。同社は「このうち約2800匹は愛媛県産ではなく他県産」と認めたため、偽装表示と判断した。

 さらに同社は遅くとも07年10月〜今年5月、中国産のウナギかば焼き約113万匹を購入していた。同社はこれらの混入を否定し、年400万匹を愛媛県の業者に養殖させていると説明した。しかし(1)業者が養殖池1平方メートル当たり、通常の10倍を超える2000匹を養殖している計算になる(2)工場の能力に照らすと1日23時間以上工場を稼働させないとかば焼きに加工できない−−などから、同省は混入の疑いが強いとみている。【奥山智己】

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