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2008年08月30日(土) 02時26分

総合経済対策11・7兆円「赤字国債は発行せず」…首相読売新聞

 政府・与党は29日、物価高や景気低迷などに対応する総合経済対策、「安心実現のための緊急総合対策」を決定した。

 事業規模は総額11兆7000億円、対策に必要な費用は国費ベースで2兆円となる見込みだ。

 対策には、公明党が求めていた所得税と住民税の「定額減税」を2008年度中に1年限りの措置として実施する方針のほか、高速道路料金の引き下げ、輸入小麦価格の引き上げ幅の圧縮、中小企業の資金繰り支援などが盛り込まれた。

 福田首相は対策の費用を手当てするため、9月開会の臨時国会に2008年度補正予算案を提出することを正式に表明した。対策に必要な費用のうち、1・8兆円分を補正予算で手当てし、残りは08年度当初予算を前倒しして対応する。

 福田首相は同日の経済対策閣僚会議で、補正予算の財源について「赤字国債の発行は行わない」と述べた。財務省は予備費や建設国債の発行などを検討する。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080830-00000003-yom-bus_all