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2008年08月30日(土) 01時49分

<バス乗っ取り>中2少年を初等少年院送致に 保護処分決定毎日新聞

 愛知県で発生したバス乗っ取り事件で、監禁と銃刀法違反の非行事実で送致された中学2年の少年(14)=山口県宇部市=の第1回少年審判が29日、山口家裁であり、初等少年院送致の保護処分を決定した。「比較的長期の処遇」の勧告を付けており、確定すれば少年は1年以上収容される。

 野中百合子裁判官は決定理由で「社会に与えた影響の大きさに照らすと検察官送致も考えられる。しかし両親にしかられ追い詰められた末の行動であり、規範意識を十分根付かせ、更生を図らせるのが相当」などと指摘した。少年審判には少年の両親や付き添いの代理人弁護士も出席した。

 送致事実などによると、少年は7月16日午後、JR東海バスの名古屋駅発東京行き高速バス車内で、男性運転手(39)の首に果物ナイフ(刃渡り約10センチ)とペティナイフ(同12センチ)を突きつけ、運転手と乗客計11人を監禁した。【藤沢美由紀】

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