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2008年08月30日(土) 00時40分

東海・関東豪雨、鉄道各線でダイヤに大幅な乱れ読売新聞

 28日夜から29日にかけて東海や関東地方を襲った局地的な豪雨の影響で、鉄道各線はダイヤが大幅に乱れた。

 29日夜も一部地域で大雨や落雷により電車の運休や停電などの影響が出た。

 JR東日本によると、東海道新幹線は29日午後9時ごろ、横浜市内の雨量計が規制値に達したため、品川−小田原駅間で上下線の運転を一時見合わせた。同日昼にも愛知県内の雨量計が規制値に達したとして、上下線計10本が運休、約2万8000人に影響が出た。

 28日に普通電車が線路上に崩れた土砂に乗り上げ脱線した京王高尾線では、29日午後1時ごろまで、上下線全線で計102本が運休。高尾−高尾山口駅間では終日運転を見合わせた。

 JR東日本千葉支社によると、29日午後4時25分ごろ、千葉市美浜区の京葉線稲毛海岸−千葉みなと駅間で信号機が故障。落雷が原因とみられ、一部区間で運転を見合わせ、約2万9000人に影響が出た。

 同9時20分ごろには、川崎市中原区内でも落雷により、東急東横線の信号機が故障し、同線は約2時間40分、渋谷−菊名駅間で運転を見合わせ、東急目黒線では30日午前0時半現在も奥沢−日吉駅間で運転を見合わせている。

 東京、東北電力によると、横浜市と川崎市で計約2620軒が一時停電。29日午後11時現在、宮城県でも仙台市などを中心に一部地域が停電した。落雷が原因とみられる。同県柴田町と亘理町では落雷による民家火災がそれぞれ1件発生。けが人はなかった。

 総務省消防庁などによると、29日午後10時現在、この大雨による人的被害は愛知県で死者1人、重軽傷2人。ほかに同県で3人が行方不明になっている。住宅の全半壊・一部破損は東京、愛知などの13棟、床上浸水は愛知、茨城など12都県の880棟、床下浸水は18都道県の2746棟。

 30日午後6時までの24時間の予想雨量は、東日本、西日本の多いところで150〜200ミリが見込まれ、気象庁は土砂災害や河川増水などへの警戒を呼びかけている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080830-00000002-yom-soci