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2008年08月29日(金) 20時04分

<高速料金引き下げ>概要発表 夜間割引拡大や休日昼間も毎日新聞

 国土交通省は29日、総合経済対策の一環として行う高速道路料金引き下げの概要を発表した。夜間割引の拡大と休日(土日祝日)の昼間の料金割引を新たに実施することが柱で、対象はいずれも自動料金収受システム(ETC)利用者のみ。割引率は最大5割程度で実施時期は10月から1年間だが、一部前倒しで9月中旬から実施することを検討している。

 高速道路3社(東日本、中日本、西日本)については、観光・レジャー目的の利用を促すため、休日の午前9時〜午後5時に100キロ以内の料金を割り引く。トラックの利用が多い平日夜間の割引は午前0〜4時の割引率を現在の4割から5割に広げる方向。午前0時より前の時間帯にも割引を導入する。本州四国連絡高速道路も、休日の昼間と平日の夜間の料金を割り引く。

 国交省は今後、割引率などの詳細について高速道路各社と調整する。財源は、料金引き下げのため08年度予算に計上している約1000億円。

 首都高速道路と阪神高速道路は割引の拡大がないが、実質値上げとの批判がある距離別料金の導入を延期する。谷垣禎一国土交通相は29日の会見で、延期期間について「少なくとも1年間くらいだろう。今は(導入の)タイミングではない」と述べた。【位川一郎】

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