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2008年08月29日(金) 14時01分

学校給食:筑西市、小中で弁当持参 材料費高騰で−−10月から来年3月 /茨城毎日新聞

 ◇材料費高騰で2700万円不足 市1500万円補助も
 筑西市は、原油の高騰による食材費の値上がりで、今年度の市立小・中学校の給食費2700万円が不足するため、補正予算案で1500万円を補助することを明らかにした。来月3日開会の定例市議会に提案する。残る1200万円の不足分については、10月から来年3月まで、児童・生徒に弁当を持参してもらう日を設けることになった。
 市によると、特に揚げ物に使う食用油が昨年に比べて倍以上に上がったほか、2月から中国産の食材を国産に切り替えたことなどから経費がかさみ、当初の予算では追いつかなくなったという。
 弁当を持参する日は、旧4市町の給食費に差があるため、10月からの半年間で2〜6回と差を付ける方針だ。下館地区の場合、中学校は6回(月1回)、小学校で5回を予定しているが、白米だけを週1回持参してもらうことも視野に、学校側と保護者との間で話し合ってもらっている。
 市内の中学3年生の子を持つパート女性(43)は「弁当持参が月1回ならば差し支えない」。一方、小学1年生と5年生の子を持つ公務員の男性(42)は「弁当持参だと2人分のおかずを買わなくてはならないし、作るのも大変。食材が値上がりしているのならば多少の給食費値上げはやむを得ない」と話すなど保護者の間でも賛否が分かれている。
 県教委によると、弁当持参は県内では、つくばみらい市の市立幼稚園・小・中学校が5月から月1回実施しているが「食への関心を高める趣旨」。食材費高騰による費用不足で弁当持参にするところは把握していないという。【小林昭雄】

8月29日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080829-00000143-mailo-l08