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2008年08月29日(金) 10時33分

東芝の欧州部門幹部、ユーロ安で値上げ迫られる可能性を示唆ロイター

 [ベルリン 28日 ロイター] 東芝<6502.T>の欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域コンピューターシステム部門のエグゼクティブバイスプレジデントであるアラン・トンプソン氏は28日、ユーロ安で欧州のコンシューマー・エレクトロニクス市場の伸びが減速する可能性があるとしたうえで、需要を維持するために利益を削ることはないと表明した。
 同氏はロイターとのインタビューで「この為替相場の変動による影響を負担する計画はない。一段のコスト削減策を講じるか、あるいは価格引き上げが必要になる可能性もある」と発言。
 「ユーロ安で市場の成長が減速するリスクは常にある。そうなった場合、競合他社もわれわれと同様の立場で対応することを願っている」と付け加えた。
 クリスマス商戦については強気の姿勢を示し、「年末にかけて、需要が制限要因になるとは思わない。昨年より生産量を引き上げる計画で、すべて販売するつもりだ」と述べた。
 また、EMEA地域のノート型パソコン市場については、市場の平均を上回る成長を目指しているとし、「第4・四半期は市場をはるかに上回る伸びを目指す。2倍のペースとは言わないが、少なくとも市場を大きく上回るペースを達成したい」と述べた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080829-00000995-reu-bus_all