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2008年08月29日(金) 15時02分

サウジアラビアで増えている「出産婚」や「バカンス婚」って何? COURRiER Japon + hitomedia

かねてから、シーア派では正統な契約結婚以外に、男女の同意のもと、期間限定で関係を持つ「一時婚」が存在している。“ムトア”(=快楽の意)と呼ばれるこの一時婚を、スンニ派は否定していたが、社会の変化とともにサウジアラビアのスンニ派イスラム法学者団体が、イスラムに反しないと数年前に正式に認めた。スンニ派ではこの一時婚を“ミシヤール”と呼ぶが、サウジではその目的ごとに面白いネーミングのミシヤールが次々と誕生している。
男女どちらかが子供を欲しい場合に、赤ちゃんを授かるまでの「出産婚」。夏休みなど休暇期間限定の「バカンス婚」。生活費や結納金などの経済的負担を男性に要求しない「愛人婚」。男性が長期出張で滞在する間だけの「出張婚」。サウジ女性は身内の男性同伴者と一緒でないと海外に行けないため、女性が男性にお金を支払ってお願いする旅行目的の「付き添い婚」(肉体関係はなし)や海外留学のための「留学婚」。さらには年老いた男性の世話をするための「介護婚」まである。
こうした動きに、「解釈を乱用している」というもっともな非難の声も上がっているが、一時婚のバリエーションはいまも増加中。多くの男女がミシヤールで結ばれているという。

アル・ハヤト(UK)より。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080829-00000000-cou-int