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2008年08月29日(金) 19時12分

福永元代表ら有罪確定へ 「法の華」詐欺事件東京新聞

 宗教法人「法の華三法行」(解散)の修行代などの名目で約1億4900万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた元代表福永法源(本名輝義)被告(63)ら2人の上告について、最高裁第2小法廷(今井功裁判長)は29日までに、棄却する決定をした。

 福永被告を懲役12年、元職員前沢あけみ被告(44)を懲役4年とした1、2審判決が確定する。決定は27日付。

 1、2審判決によると、福永被告らは1994年3月から97年2月にかけて、教団施設を訪ねた31人に「足裏診断」と称して面談。「このままではがんになる」と不安をあおり、病気を治すための修行代などとして、計約1億4900万円を詐取した。

 福永被告側は「だますつもりはなく、宗教活動だ」と無罪を主張。「教義の真偽を裁判所が判断することは、信教の自由を侵害する」と訴えていたが、決定は「詐欺罪が成立するかどうかという限度内で、被告らの言動の虚偽性を判断しただけだ」と指摘した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008082901000638.html