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2008年08月29日(金) 21時59分

<法の華巨額詐欺>福永被告の実刑確定へ 最高裁が上告棄却毎日新聞

 宗教法人「法の華三法行(さんぽうぎょう)」の巨額詐欺事件で、詐欺罪に問われた元教団代表、福永輝義=通称・福永法源=(63)と元教団幹部、前沢あけみ(44)両被告に対し、最高裁第2小法廷(今井功裁判長)は27日付で上告を棄却する決定を出した。福永被告を懲役12年、前沢被告を懲役4年とした1、2審判決が確定する。

 被告側は2審判決について「宗教の教義内容を判断しており、信教の自由を保障した憲法に反する」などと主張し無罪を訴えたが、小法廷は「詐欺罪の成立を認定する限度で、被告の言動の虚偽性を判断しているに過ぎない」と退けた。

 1、2審判決によると、福永被告らは94年3月〜97年2月、病気などの悩みを持つ主婦らに「足裏診断」を受けさせ、「がんになっている。『天声』に沿って修行に行ったら治る」などと偽り、計31人から修行代などの名目で計1億4921万円をだまし取った。【北村和巳】

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