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2008年08月29日(金) 18時52分

裁判員候補、29万5000人=有権者352人に1人、地域差は3.6倍−最高裁時事通信

 来年5月から始まる裁判員制度で、最高裁は29日、全国の地裁が作成する来年の裁判員候補者名簿の登録者数が、計29万5036人に上るとした集計結果を発表した。候補者になる確率は、全国平均では352人に1人。地域別では最高の千葉(221人に1人)が、最も低い秋田(786人に1人)の約3.6倍となった。
 名簿に登載された候補者は、12月末までに郵便で通知を受ける。この名簿から、対象事件ごとに6人の裁判員が選ばれることになる。
 裁判員裁判が行われる全国60の地裁・地裁支部がそれぞれ算出し、最高裁で集計した。
 地裁別で候補者に選ばれる確率が高いのは、千葉、大阪(245人に1人)、津(251人に1人)、名古屋(268人に1人)、前橋(272人に1人)の順。
 確率が低いのは、秋田に次いで福井(684人に1人)、釧路(667人に1人)、新潟(660人に1人)、青森(653人に1人)の順となった。 

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