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2008年08月29日(金) 17時05分

上・下位県が固定化=「習慣、指導に一定傾向」−学力テスト2年目・文科省時事通信

 文部科学省は29日、小学6年と中学3年を対象として4月に実施した全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した。都道府県別の平均正答率では、再開1年目の昨年度と同様、秋田、福井が上位だった一方、沖縄、北海道は振るわなかった。
 上位下位の自治体について、文科省は「子供の生活習慣、学校の指導などに一定の傾向が見られる」と分析。上位の状況を参考に指導方法を改善するよう、各教育委員会や学校に促す考えだ。
 テストには国公立のほぼ全校が参加し、私立小中の参加率はそれぞれ47%、53%。参加人数は小6が約116万人、中3が約108万人だった。
 平均正答率は、小6の国語の「知識(A)」が65%、「活用(B)」が50%、算数Aが72%、Bが51%。中3では、国語A74%、国語B61%、数学A63%、数学B50%。同省は「活用する力に課題がある」と評価した。
 正答率は各分野で前回より8−16ポイント低下。同省は出題内容を難しくしたことなどを理由に挙げ「学力が低下しているとは言えない」としている。 

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