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2008年08月28日(木) 12時00分

“ボクっ娘”“俺女”の接し方マニュアル!R25

最近ネットで話題の「ボクっ娘(ぼくっこ)」と「俺女(おれおんな)」って知ってます? 聞きなれない言葉かもしれませんが、一人称に「僕」「俺」を使う女の子たちのことをいいます。

彼女たちは、主にマンガやアニメの中に現れます。ボーイッシュな性格のキャラクターであることが多いんです。「メガネっ娘」や「委員長キャラ」と同じように“萌え”の対象なのだとか。

そんな「ボクっ娘」や「俺女」が、最近は現実の世界にも増えているらしいんです。彼女たちは、なぜ自分のことを男の一人称で呼ぶのか? サブカルチャーにも詳しい、心理学者の富田隆先生にお聞きました。

「まず3つのケースが考えられます。ひとつ目は、『男性が女性を支配するように、自分も支配したい』という、“男性への憧れパターン”です。これは、“俺女”に多く見られますね。そしてふたつ目が、『一般的な女性のようになりたくない』という、“特別な存在への憧れパターン”。これは“ボクっ娘”に多いです。彼女たちは、幼少時代から “僕”を使い続けているケースが多いのも特徴ですね」

たしかに小さいころに、自分のことを「僕」と呼ぶコ、いましたね!

「幼少のころは、『まだ、自分の性が変わるんじゃないか?』と思っている女の子は多いんです。大人になっても“僕”を使い続ける女性の多くは、『既存の女性のように成長したくない』という、成長拒否でもあるんですね」

“俺女”は「男になりたい」と思っていて、“ボクっ娘”は「女になりたくない」という場合が多いってことなんですかね。で、3つ目のケースは?

「3つ目は“朱に交われば赤くなるパターン”ですね。まわりの友達や、好きなアニメなどのキャラクターの一人称をマネしているうちに定着してしまったケース。ひとつ目やふたつ目の要素も含んでいるかもしれませんが、現実の世界では、このパターンが一番多いでしょう」

なるほど〜。そう言われてみれば今まで出会ったボクっ娘や俺女は、サブカルやアニメが好きな子が多かったかも。アニメのキャラみたいに「ボク、くやしいのですぅ〜」とか、「俺様に口ごたえする気かっ!」なんて言ってる女の子がいました。彼女たちは3つ目のパターンなんですね。ちなみにそんな彼女たちとうまく接するにはどうすれば?

「ひとつ言えるのは、ボクっ娘も俺女も、『自分は普通の女子とは違う』という自意識が強い。ですから、『君は特別に選ばれた人で、普通の人間とは違う』ということを認めてあげて、彼女たちの好きなアニメや趣味のよき理解者になることですね」

自分のことを「僕」「俺」と呼んでいても、やっぱり女の子。大〜きな優しい心で理解してあげることが重要なんですね。
(R25編集部)

※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです

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