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2008年08月28日(木) 20時46分

<輸入小麦>民間渡し価格、上げ幅10%に圧縮の見通し毎日新聞

 農林水産省が民間に売り渡す輸入小麦の価格が、10月から10%引き上げられる見通しになった。輸入価格の動向を反映させるルール通りなら23%だが、物価高に苦しむ国民生活への配慮から値上げ幅を圧縮する。ただ、与党内には更に小幅にするよう求める意見もあり、最終調整を進めている。29日に正式決定する。

 外国産小麦の大半は政府が輸入し、製粉会社に売り渡している。価格は4、10月の年2回改定されるが、今年10月以降の分は昨年12月〜今年7月の8カ月間の輸入価格の動向を反映させるのが原則。

 しかし、小麦の売り渡し価格は昨年4月以降3回連続で引き上げられており、与党は消費者の反発を懸念。今年4月も計算上は38%の引き上げが必要なところを「端数を切り捨てて」(農水省)30%とした経緯があり、今回も小幅にとどめることになった。ただ、値上げ幅を圧縮すれば、その穴は税金で埋めることになる。「結局は国民負担」との批判も出そうだ。【行友弥】

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