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2008年08月26日(火) 11時27分

紀元会リンチ死事件初公判、創設者二女が傷害致死罪の一部否認読売新聞

 長野県小諸市の宗教法人「紀元会」の会員で、すし店経営奥野元子さん(当時63歳)が昨年9月、集団リンチを受けて死亡した事件で、傷害致死などの罪に問われた同会創設者の二女、窪田康子被告(50)の初公判が26日午前、長野地裁(土屋靖之裁判長)で始まった。

 窪田被告は、奥野さんの二女に対する傷害罪については起訴事実を認めたが、奥野さんに対する傷害致死罪は「死に至るような暴行は加えなかった。(会員への暴行の)指示は出していない」と一部否認。リンチを家族内の暴行として届け出させたとする犯人隠避教唆罪については否認した。

 起訴状では、同会幹部の窪田被告は、多数の会員と共謀し、昨年9月24日、小諸市の宗教施設内で、奥野さんの二女を殴るけるなどして全身打撲のけがをさせたと認定。奥野さんにも暴行を加えて外傷性ショックで死亡させたうえ、奥野さんの夫らに身代わりになるよう依頼し、小諸署に「家族4人で暴行した」と、うそを言わせたとしている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080826-00000014-yom-soci